ラズパイを使った電子工作を始めたところ、回路図を描いて設計したくなりました。最初はGoogle図形描画でお絵描きしてイライラと格闘していました。LEDや抵抗などの代表的な部品が用意されていて、導線での接続がし易い良いツールは無いかと探したところ、見つかりました。fritzingです。
「fritzing」 – エレクトロニクスが簡単に –
fritzing – electronics made easy –
WEBサイトは英語ですが、ダウンロードして動かすアプリケーションは日本語化されています。ドキュメンも英語ですが、簡単な文章のため、Google翻訳先生にお願いすればなんとかなりそうです。便利な世の中になりました。簡単なツールの使い方は、日本語で紹介されたサイトを関連リンクにまとめましたので、参考にして下さい。
パーツをドラッグ&ドロップして配置し、ブレットボードの穴をクリックして部品の足とジャンパ線でつなぐだけで回路図を描くことができます、かなり直感的に使えます。またFritzing用パーツ配布サイトまとめ – Life with ITなどで紹介れているように、「.fzpz」というファイルを見つけてくることで新しい部品を簡単に追加できます。
こんな回路図が簡単に描けます。
Googleトレンドによるとfritzingは2011年頃から人気がでてきたツールのようです。
fritzingはドイツのポツダム専門大学で開発され、現在は寄付で成り立つオープンソースコミュニティの中で成長しているようです。さすがドイツですね。インダストリー4.0を提唱し、IoTによる第4次産業革命の到来をいち早く提言した国です。今は次の開発に向けて4万ユーロ(500万円ちょっと)を目標に寄付を集めています。微力ながら協力したくなりますね。
fritzingの回路図からプリント基板を製作できる「FAB」
fritzingの機能の中で、驚くのがFABというサービスです。Fabrication(製作)の略称でしょうね。FABを押すとAISLERというオランダ企業のサイトにリンクされます。FABはfritzingで設計した回路に基づいて、実際にオリジナルなプリント基板を製作してくれるサービスです。ブレットボードで試作し、うまく動いったら、ユニバーサル基板にハンダ付けして実装する、という考え方を見事に崩してくれます。ブレッドボードでうまく行ったら、正しい回路をfritzingで描いて、後はWEBで注文すれば、精巧に組み上げられたプリント基盤が手に入ってしまうのです。参考価格ですが5cm四方のサイズで2000円程度です。自分でハンダ付けするのが好きだったり、技術のある人は別ですが、そうでない人でも電子工作にチャレンジできるのは画期的です。
作ってくれるのは回路までなので、部品の取り付けは自分でハンダ付けする必要があります。
関連リンク
- Fritzing用パーツ配布サイトまとめ – Life with IT
- Fritzingの使い方 – スイッチサイエンス
- 【ハード】回路図作成ソフトの定番!『Fritzing』を使い倒す | Makepresso
- 電子回路設計ツール Fritzing | Make.